- きわ
- I
きわ【奇話】奇妙な話。 珍しい話。 奇談。II
「珍談~」
きわ【際】(他の語と複合して用いられるときには「ぎわ」となる)(1)他との境界となるところ。 物のふち。 へり。 はし。「崖(ガケ)の~に立つ」「額の生え~」
(2)あるものに非常に近い所。 あたり。 そば。「敷居の~に座る」「窓~の棚」「水~」
(3)ある状態になろうとしている直前の時。「今わの~」「往生~」「瀬戸~」「死に~」「散り~」
(4)物事のきわまるところ。 極限。 果て。「君の御母君のかくれ給へりし秋なむ, 世に悲しきことの~には覚え侍りしを/源氏(柏木)」
(5)分際。 身の程。 身分。「ただ人も, 舎人など給はる~はゆゆしと見ゆ/徒然 1」
(6)物事の程度。 特に, 才能・器量などの程度。「世をそしるほどに, 心の~のみこそ見えあらはるめれ/紫式部日記」
(7)江戸時代, 盆暮れまたは各節句前の支払いの時期。「此の~は与兵衛様のことに付き, いかいお世話でござんしよ/浄瑠璃・油地獄(下)」
~は際(キワ)各々, 身分相応にするのがよいということ。「いとかやうなる~とこそ侍るなれ/源氏(帚木)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.